芦柄 吟侍(あしがら ぎんじ)の心臓ともなっている7番の化獣ルフォスの宇宙世界でヘラクレスが身につけた力は第三の腕だ。
 これもまた、超剛力を有する能力だった。
 だから、ヘラクレスは敵によく、パワーだけの男と言われる事が多かった。
 彼にとって、それが屈辱でもあった。
 自分はパワーだけの男ではない。
 だが、パワーに匹敵する何かを持っていたわけではなかった。
 だから、ゼルトザームの修業ではパワー以外の力を身につける事に集中した。
 自分がパワーだけではないという事を証明するためにも。
 それで身につけた力が女体分裂(にょたいぶんれつ)という力だ。
 筋肉質であるヘラクレスの身体は重い。
 成人女性4人分くらいある。
 この力は女性4人分の体重を四等分して、スピードを重視する4人の女性として分裂するという力だ。
 女性の身体になれば、体重も軽くなり、その分、スピードが増す。
 これはゼルトザームの持っている不思議な力の手助けも借りて身につける事が出来た力でもある。