だが、これでも、まだ、現界で起きようとしている事――クアンスティータ誕生からしてみると全く足りていない。
 最も、クアンスティータが関わるとどのような成長を遂げたとしても全然足りないという事は変わりないのであるが。
 フェンディナは、グレイテスト・ビッグ→パラソル・アンブレラ→トレジャー・ネーム→ダーク・ライト・スケルトン→コード・インフィニティー・ゼロという5つの宇宙世界を冒険したという事で、目的を達成し、吟侍より、一足早く現界に戻る事になった。
 この5つの冒険を通して、彼女はいくらか前向きに考えるようになり、力の解放も随分した。
 フェンディナはお礼も兼ねて、ラッキーフレンドの能力を吟侍に譲渡する事にした。
 これは、ロスト・ワールドの中での限定的な力となるが、これで、フェンディナが戻っても、吟侍は自身に適した冒険をする事が出来るようになる。
 フェンディナは、
「じゃあ、吟侍さん、私、一足先に戻ります。吟侍さんはこれからお一人で冒険されるのですよね?」
 と聞いた。
 吟侍は、
「あぁ、そうだ。これからは、おいらの冒険の本番ってことになる。ボロボロになって帰ってくるかも知れねぇから、そん時はよろしくな」
 と言った。