来る日も来る日も戦闘の連続――
 360日という日数は残り時間がどんどん過ぎて行く。
 フェンディナはこの戦いを通して、細かな能力の解放などを繰り返し、戦闘面では成長していった。
 だが、感情面では、成長らしい成長は一切なかった。
 目の前に居るのは全て敵――
 そのやるせない現実が彼女の繊細なハートを傷つけていった。
 戦っても戦っても戦闘が終わらない。
 そんな虚しい日々が続いた。
 諦めかけた時、ようやく、話の解る存在と出会った。
 孫娘と祖父の2人だった。
 穏やかな人柄で、好感が持てる生命体だったが、残念ながら時間切れ。
 会話も半ばで中断されることとなり、パラソル・アンブレラを去る事になってしまった。
 フェンディナは涙した。
 頑張っても結果に繋がらない事もあるんだと思っての涙だ。
 そんな彼女の頭にポンと手を置き、吟侍は、
「ま、こんな事もあるさ……」
 と言って慰めた。
 フェンディナは、
「吟侍さん……」
 と言ってうつむいた。
 結果としては、パラソル・アンブレラで得られたものは少ないが、それでも、吟侍の温かさに触れる事が出来て彼女は満足した。