他者よりもより優れた甲冑鎧を製造するために心血を注ぎ、甲冑鎧は発展、進化していった。
 甲冑鎧とは、生きた鎧のような疑似生命体で元の身体は、甲冑鎧に魂を移した後で、放棄される。
 新しい肉体となった甲冑鎧は元の身体よりも長命で、この宇宙世界の住民は元の身体という事にこだわっていない。
 だが、子供を作るには、元の身体でいる必要があり、大体の存在は子供を作った後、甲冑鎧となる道を選ぶと言う。
 甲冑鎧の身体となれば、生身に優しくない外気でも傘を必要とする必要もなく、行動が取れる。
 つまり、傘を必要として行動している吟侍やフェンディナにとっては不利な状況という事になる。
 傘を手にしながらの戦いとなるとどうしても、動きに制限が出てきてしまうからだ。
 それでは、縦横無尽に動き回れる甲冑鎧の相手はかなり難しいとも言える。
 だが、今回はこの不利な条件で甲冑鎧と戦う事をルール付けた。
 日が進むにつれ、この宇宙世界の住民は話が通じるという存在が極めて少ない事が解った。
 存在が出てきたとたんに、攻撃を仕掛けてくるので、そこに交渉の余地は全く無い。
 とにかく、目があったら、すぐに戦闘という事になる。
 やりとりなど一切無視の状態で、すぐさま戦闘が始まる。
 そういう戦いを強いられたフェンディナは広い宇宙の中には話の全く通じない相手もいるんだなという事を思い知るのだった。
 激しい戦闘の日々が続く。
 そこには、誰かと仲良くなったという事は一切無い。
 出てきたとたんにすぐバトル――
 それは、いつまで経っても変わらなかった。