フェンディナは、
「吟侍さん、これからどうしましょうか?」
 と聞いてきた。
 吟侍は、
「そうだな。まだ、この宇宙世界を理解するに足りる出逢いとかもないしな。このまま闇雲に移動しても仕方ないし、とりあえず、このパラソル・アンブレラでの目的を決めようか」
 と答えた。
 一旦、ロスト・ワールドに入ってしまえば、期限が来るまで出られない。
 なので、時間を無駄にしないためにも、その宇宙世界毎に目標のようなものを決めて、それを達成する事を目的に行動しようという事になった。
 目標としては、このパラソル・アンブレラでの勢力図を調べ上げ、その上で、上位に属する存在に勝負を挑んで勝つという事とした。
 目標が決まれば、後はやることは一つだった。
 吟侍とフェンディナはそれぞれの探査能力を駆使してこの世界の勢力図を出来るだけ正確に調べ上げた。
 解った事――
 それは、このパラソル・アンブレラには、甲冑鎧(かっちゅうがい)という兵器が勢力図で上位に位置していると言うことだ。
 この宇宙世界は生身で居ることに優しくないところだ。
 そのため、身体を鎧(よろい)のようなもので、保護するのが一般的となっている。
 一般的になっているという事はそれだけ、発展する事も意味している。
 パラソル・アンブレラが滅び行く運命になっているのは、この甲冑鎧による大戦争が切っ掛けと言われている。
 生命体の多くはより優れた甲冑鎧の製作に力を注いでいる。