単純な戦闘能力がこれまでの教え子の十倍はある。
 フェンディナはそう判断した。
 彼女は両腕をかざして大きな光る玉を作り出す。
 この玉もフェンディナの秘められた力の一つだ。
 名付けるならショッキングチェンジボール(SCB)――
 この玉に触れたものはどんどん、粒子が変質していくという玉だ。
 SCBは獰猛なまでに、アナレンマの無数のしっぽの粒子を組み替えていく。
 自身のしっぽが上手く操れない事を悟ったアナレンマは、腰からしっぽを切り離した。
 更に胸元を開いて、自身の身体にブラックホールを造り出す。
 光をも飲み込むブラックホールを自身の身体に造った事によって、アナレンマは自らの身体も吸い込まれてしまった。
 これもある意味、自爆と言っても良い行為だった。
 フェンディナはブラックホールにSCBを当て、ホワイトホールを造り出し、相殺した。
 勝つには勝ったが苦しい戦いだった。
 間髪入れず、次の挑戦者が現れた。
 出席番号3番の男子の教え子だ。
 どうやら、アナレンマとの結着がつくのを待っていたらしい。
 よく、見ると、もう一名、男子が後ろに控えている。
 恐らくはその男子が出席番号2番なのだろう。