(コーサン……私は私の役目を果たしに行くよ。――それで、すぐに死んでしまうかも知れない。だけど、君に貰った大切な命だ。しっかりと意味のあるものに代えて来るよ。君を近くに感じられるようになってから、少し勇気が湧いてきたみたいだ。微力ながら、最強の勇者、芦柄 吟侍の助力をしに行ってきます。見守っていてください)
 カミーロは母なる宇宙世界、現界に戻って来た。
 戻った場所は風の惑星ウェントスからかなり離れた場所だ。
 だが、離れていても解る。
 この宇宙世界は、クアンスティータ誕生による混乱がまだ収まっていない。
 随分長く、他の宇宙世界に行っていたが、この現界の時間的には、カミーロが去ってからそれほど、時間が経過していないようだ。
 目的地まで道のりは遠い。
 カミーロの力では吟侍の元にたどりつくまでかなりかかってしまうだろう。
 だが、時間はかかっても同じ現界の中だ。
 ずっと進んでいけば、いつかはたどり着くはずだ。
 カミーロは、吟侍達の元に急ぐのだった。


 ウェントス編第005話に続く