カミーロを止めるのが無理だと悟った強者達は、扉を閉じる準備をした。
 最悪でもカミーロ達が、現界に向けて出て行った後で、強制的にその扉を閉じれば、現界との繋がりは途切れる。
 そう判断したのだ。
 作業中――強者達の指すような視線があった。
 まるで、憎々しい者でも見るかのような表情だった。
 もっとも、カミーロを瞬殺出来ないようなレベルの強者であれば、今の現界に行けば、逆に瞬殺されるかも知れないが。
 それだけ、危険な可能性がある現界にカミーロ達は飛び込もうとしていた。
 全ては、仲間を救いたい。
 その一心でだ。
 その心――精神の強さで言えば、カミーロは周りの強者達を圧倒的に凌駕していると言えるだろう。
 カミーロは作業を続ける。
 周りにはギャラリーが増えていく。
 どのギャラリーもカミーロをまるで腫れ物でも見るような視線で見ている。
 早く出て行け。
 そう言いたげな顔をしている。