「おい、お前、何をしようとしている」
「まさか、とんでもない事をしようとしているんじゃないだろうな」
「クレイジーだ」
「バカかお前は……」
「迷惑なんだよ」
「気でも狂ったか?」
「させねぇよ」
 様々な存在が、カミーロに対して敵意を持っている。
 どの存在もクアンスティータに関わりたくないという顔だ。
 カミーロはどいつもこいつも……と思った。
 これらの存在はカミーロにとってはとても恐ろしい存在だが、みんな共通して、クアンスティータから逃げている存在だ。
 そう思うと情けなくなってくる。
 力の弱い自分達でさえ、震えるのを堪えて仲間の元にはせ参じようと思っているのに、こいつらはただ、自分達が安全な所に逃げる事しか考えていない。
 強がっていても、臆病者の集まりに過ぎないと思うのだった。
 それなら、それでとカミーロは考えた。
 人質――という訳じゃないが、相手が攻撃して来たら、その反動で、現界への入り口が開くような作り方をすればいいと思った。
 その作戦は上手く行ったようで、下手な刺激が現界への扉を開いてしまうと理解した、強者達は、カミーロとの距離を詰められずにいた。
 間違っても自分が原因で、扉を開く訳には行かないからだ。
 だが、黙っていても、カミーロは扉を開く別の作業を続けていた。
 強者達は何も出来ずにただ、黙って見るしかなかった。