04 名も無き宇宙世界の消滅


 カミーロは説得して、エクス/クェスに会わせたい人が居るからついて来て欲しいと言った。
 会わせた人とはもちろん、吟侍の事である。
 彼女には吟侍に幸運を運んで来て貰わねばならない。
 次期女王候補ともなれば、素質は十分に期待できる。
 エクスは怖いから嫌だと聞かなかったが、クェスに変わったら、彼女は二つ返事で首を縦に振ってくれた。
 エクスにとってはクアンスティータと正面からぶつかるのが怖いという事なのだが、クェスにとっては、どこに逃げようとクアンスティータが存在してしまったのなら、変わらない――だったら、面と向かって――という考えの様だ。
 クアンスティータが怖いという事では共通していても前向きか後ろ向きかの差が有るようだ。
 普通は、光の属性のエクスの方が前向きで、闇の属性のクェスの方が後ろ向きに考えるのではと思ったのだが、どうやら、逆の様だ。
 何にしろ、クェスの状態になっている内に、共に、現界に戻る様にした方が良いと判断した、カミーロは事を急いだ。
 放っておくと、名前も解らない、この宇宙世界は謎の強者によって、再び、ロストネットワールドに向かって進んでいくかも知れない。
 宇宙空間自体を引っ張れる力を持っている存在となど、まともに戦える訳もない。
 関わらず、素通りするのが良策と言えるだろう。
 それにしても、それだけの存在を怯えさせるとはクアンスティータの恐ろしさは半端無いなと思うのだった。
 カミーロは現界へとつなぐ入り口を開こうとする。
 すると、現界イコールクアンスティータの居るところだと理解しているのか、この宇宙世界で、それを阻止しようとする者達が現れた。
 クアンスティータからのとばっちりはゴメンだという事なのだろう。