聖魔妖精なので、聖の属性と魔の属性の二つの属性を持っている。
 魔の属性になった時の名前はクェスというらしい。
 エクス/クェスは、聖魔妖精の王女で次期女王候補だったらしいが、クアンスティータ誕生でその役割を果たせないと思って、逃げていたという。
 逃げてきたという言葉を聞いてちょっと残念に思うカミーロだったが、相手がクアンスティータであれば、それも仕方がないと思い直した。
 だが、それにより、現界では、クアンスティータがついに誕生してしまったという事が解った。
 いわゆる超緊急事態である。
 クアンスティータが誕生したとなると、一刻も早く現界に戻る必要がある。
 正直、クアンスティータはとても恐ろしい。
 だが、それでも、仲間は捨ててはいけない。
 どうしても戻る理由が出来てしまった。
 カミーロは気持ちが焦りだした。
 焦っても仕方ないのは解るのだが、クアンスティータが関わってくるとなると、冷静では居られなかった。
 何をどうしたらいいのかがまるで解らない。
 自分が、グラン・ベルトで仕入れてきた核やコーサンの記憶の力、エクス/クェスを届けても全く意味が無い可能性が高くなってしまった。
 行っても無意味、無駄――
 それでも戻らなくてはならない。
 クアンスティータと対すると考えると足が竦む。
 ガタガタと心の底から震えが来る。