03 聖魔妖精エクス/クェス


 カミーロは、現界にあるはずの光の惑星ルーメンと闇の惑星テネブライの間に位相を合わせようとした。
 だが、何か変だ。
 現界で何かが起きているのか、目標の地点の位相が確認出来ない。
 このままでは現界に戻れない。
 カミーロは、一時避難をして、別の宇宙世界に飛んだ。
 だが、ここも何か変だ。
 何だか通常の状態では無いような気がする。
 実は、現界ではクアースリータとクアンスティータの双子の誕生があり、様々な宇宙世界は、クアースリータの宇宙世界にひっついてロストネットワールドという超巨大な宇宙世界群を形成しようとしていた。
 カミーロが一時的に避難した宇宙世界もロストネットワールドに移動しつつある世界だった。
 宇宙空間自体を引っ張っていく力がある強大な何かの生命体に引っ張られる形で、移動している。
 宇宙空間を引っ張っている存在はグラン・ベルトの強者など、ゴミにも見えないくらいの力を持っている。
 それだけの存在が、まるで何かに怯えたように逃げ出している。
 明らかに異常事態に陥っていた。
 この宇宙世界からは多くの動揺の記憶が感じ取れた。
(な、何が起きているんだ?――)
 カミーロも状況の把握に努めたが、さぐる記憶全てが動転、動揺していて、状況が全くつかめない。
 焦れば焦る程、このよく解らない状況に巻き込まれる。