02 グラン・ベルト崩壊


 カミーロはコーサンの持っていた記憶の力を応用し、様々な事を調べ上げた。
 調べて行くと、どうもクアンスティータ誕生というのは眉唾物の話ではないようだという事が解ってきた。
 裏では確実にクアンスティータ誕生に向けて事が進んでいる事が、現界から離れて見て、冷静に見ることが出来た。
 ならば、少しでも吟侍の手助けになるものを用意しなくてはならない。
 その一つとして、こんなのがある。
 カミーロがグラン・ベルトから現界に戻るには、直接、風の惑星ウェントスにという訳には行かない。
 そこから、近い星では、光の惑星ルーメンと闇の惑星テネブライの狭間にあるエネルギーを利用しなくてはならなかった。
 宇宙を飛び越える力を持たないカミーロが戻るには神と悪魔の力を借りるしかないからだ。
 ならば、ルーメンとテネブライの狭間に居る幻の妖精を吟侍にプレゼントするというのはどうだと思うに至った。
 その幻の妖精は、聖魔妖精(せいまようせい/セントイビルフェアリー)と呼ばれ、冒険の成功を意味する存在と言われているからだった。