カミーロは新たな生きる目標を見つけなければやっていけない。
 だが、何がある?
 カミーロはソナタ王女やロック、ニネット達を捨ててこの地に来ている。
 今更戻った所で何が出来るんだと言う気持ちの方が強かった。
 向こうには芦柄 吟侍がいる。
 彼ならば、どのような相手だろうが、いずれは勝つだろう。
 それだけの才能を持った男だ。
 カミーロはそう思っていた。
 だから、ソナタ達の事は心配していなかった。
 だが、フッとカミーロは考える。
 どんな相手だろうと吟侍であれば、負けはしない――
 本当にそうか?
 もし、相手が、クアンスティータだったならばどうなる?
 クアンスティータに勝てる者など存在しない。
 クアンスティータが相手であれば、話は変わってくる。
 少しでも仲間を増やさないと対抗する事すら難しいだろう。
 吟侍の周りにはアピス・クアンスティータとかいう偽者のクアンスティータがうろついていた。
 それが、もし、本物のクアンスティータが登場する事にでもなったら、大変な事になる。
 なんだ、まだ、あるじゃないか。
 まだ、私を必要とするところはあるんだ。