カミーロは戦闘中、身体をちらしながら戦っていた。
 それこそ、身を削りながら。
 その散った身体は、12の暗闇の使徒を直接操っているコーサンにも少しずつ当たっていた。
 その時、アポカリプス・ジュエルを通して、カミーロの愛の訴えが彼女に届いていた。
 アポカリプス・ジュエルをコーサンの身体の補強に使うため、カミーロがどれだけ心を砕いて来たか、それが、彼女の失われたと思われていた心に届いたのだ。
 コーサンを愛し、コーサンのためだけに仲間と別れて二人で終わらせようと思って、グラン・ベルトにやってきた、カミーロの悲痛な思いがコーサンの凍り付いていた心に届いてしまったのだ。
 カミーロの愛したコーサンの記憶が蘇る時、それは、今まで犯して来た事の罪の意識が彼女を苦しめる。
 私は彼の愛を受け取る資格が無い。
 私が彼を不幸にしてしまった。
 その罪悪感が彼女を絶望の淵にたたき込む。
 その絶望感が、おかしくなったコーサンの意識も再び呼び起こす。
 コーサン・ウォテアゲの善の心と悪の心が彼女の身体の中で戦う。
 善の心は一度、悪の心に負けてしまっている。
 だが、今度は負ける訳には行かない。
 カミーロの幸せのために、悪の心に屈してはならなかった。