暗闇の使徒に従うかのように、更なる魔物達がどんどんと集まってきた。
 さっきまでの数体はただの前兆に過ぎない。
 本当の波はこれからやってくるのだ。
 数百、いや、数千の魔物がこの滅び行くグラン・ベルトに集まってくる。
 もの凄い怒号が響き渡る。
 聞いているだけで、おかしくなりそうだ。
 コーサンは残った右腕でコントロールしている。
 ここを決戦の地と決めたようだ。
 対するカミーロは、いたって冷静だった。
 状況は極端に不利ではある。
 だが、今までは、追ったら逃げていたのだ。
 今度は立ち止まってカミーロに向かってきている。
 それが、彼にとっては嬉しいことであった。
 コーサンは腕を上に振り上げ、すぐに振り下ろす。
 それが合図のように、数千の魔物が一斉にカミーロに向かって群がって来た。
 さすがのカミーロもこれだけの数を相手には敵わない。
(ここまでのようだね……)
 カミーロは覚悟を決め、自身の全身を光の粒子に代えた。
 これは、彼の決意の力だった。
 こうなってしまった以上、彼の身体は元には戻らない。
 今は、自身の力で全身は引きつけあってはいるが、自分の力が尽きる時、彼の身体は、霧散して消え果てるだろう。
 それが、彼の最期という事になる。
 元々、コーサンと共に最期を迎えるつもりだったのだ。