だが、これからが本番だ。
 三つのアポカリプス・ジュエルに反応するかのように、新たに九つのアポカリプス・ジュエルが出現する。
 アポカリプス・ジュエル同士は呼応し合い、呼び合ったのだ。
 カミーロが処理したのは三つだけだったが、アポカリプス・ジュエルとは元々、十二個存在していた。
 そして、その1つ1つが暗闇の使徒と呼ばれる12の超モンスターの心臓の一部を取り出して作られていた。
 アポカリプス・ジュエルは受肉していき、やがて12名の暗闇の使徒へと変貌していった。
 もちろん、これは、アポカリプス・ジュエルの記憶の中のものなので、実体を持つ幻ではあり、コーサンの力による1日の間だけの限定的なものではある。
 だが、カミーロにとっては、かなりの脅威となる戦力が現れたという事になる。
 今までは、コーサンの力はグラン・ベルトの住民達を利用してきた。
 コーサン自身もよく理解していない世界の記憶の力であり、それを十分に発揮出来たかというとそれは半分にも満たないだろう。
 しかし、今回用意したのはコーサン自身に割り当てられていた内なる力だ。
 はっきりと把握仕切れない力ではなく、十分、知り尽くした上での力の解放になる。
 相当な難敵になる事は間違い無かった。
 コーサンはこれで、左腕を失う事になるのだ。
 左腕を犠牲にしてまで、カミーロを倒す事に力を注いだという事になる。