これにより、一日経つと、彼女の左腕は修理しない限り、使い物にならなくなる。
 だが、それをやってでも、生き残って殺戮を続けようという気持ちになっているのだろう。
 死ぬ気はないという事だ。
 コーサンの左腕に使われている至宝は三つ。
 肩と肘と手の甲に埋め込まれたものだ。
 つまり、三つの記憶があるという事になる。
 左肩の至宝の記憶は、イングリット王女のペンダント
 左肘の至宝の記憶は、マルガリータ王女のブレスレット
 左の手の甲の至宝の記憶は、ダリア王女のティアラをそれぞれ加工したものだ。
 この三名の王女は芦柄 吟侍(あしがら ぎんじ)達の育ての親、ジョージ神父が地球からセカンド・アースへの移民開拓時代に関わったとある星のとある時代の王家に関する宝石であり、その王家はそれぞれが既に滅亡している。
 この三つのアイテムは王家を滅ぼした曰く付きの呪われたアイテムとして、処理を依頼されたカミーロは浄化し、コーサンを構築するパーツとして利用したものだった。
 この三つのアイテムの事を別名、黙示録の宝石――アポカリプス・ジュエルと呼び当時の人々は恐れていた。
 宝石自体は念入りに浄化しているため、害は無いと言って良い。