01 さらばコーサン


 カミーロ・ペパーズは進む。
 愛する女性――魔形666号、コーサン・ウォテアゲと雌雄を決するために。
 コーサンは戻らない。
 もう二度と――
 元の愛らしい彼女には戻ることはない。
 それは解っている。
 だから、共に果てるためにカミーロは彼女に会おうとしている。
 コーサンは、カミーロと一定の距離を保ちつつ、彼を殺そうと刺客を差し向ける。
 彼女の力は記憶の力。
 たった一日の幻として、かつて栄えていた時代の強者達を呼び起こす。
 呼び起こされた強者達は、かつての栄光を取り戻そうと、その貴重な一日を使い、カミーロに勝負を挑んでくる。
 強者達は最期に一花咲かせようと必死で向かってくる。
 彼は今まで、その刺客達を退けてきた。
 アームベルト保持者。
 特別な栄光を与えられたその実力者達を撃退してきた。
 だが、これからは、更なる実力者――両腕のアームベルト保持者という刺客が彼を襲う。
 カミーロはピンチを迎えた。