見ると、遠方から巨人が数名こちらに向かって歩いて来ているのが確認出来る。
 これは厄介だと俺は思った。
 特別な力を持っている相手であれば術を駆使して対抗も出来るが、相手が巨人であった場合、その巨体を利用した力任せの攻撃に出られたら俺は一溜まりもない。
 純粋な力では、巨人のパワーには勝てないのだから。
 その巨人が数名――数えると8名確認出来る。
 8対1の不利もあり、がたいの不利もある。
 俺は、この場に居ては不味いと思い、身を隠す事にした。
 カビの生えた土地ではなく、そこから少し外れた位置に身を潜める。
 すると、巨人達は、カビの生えた土地に立ち止まり、そして、カビをなめ回す。
 どうやら、このカビは巨人達の食料となっているようだ。
 よく見ると、耳が長い。
 エルフの要素も持っているかも知れない。
 巨人達は、その場で談笑する。
 声が響き渡る。
 黙って聞いていると鼓膜が破れそうだ。
 俺はたまらず、その場を離れる。
 それが見つかったのか、
「おい……」
 と巨人の一人が言った。
 別の巨人が、
「どうした?」
 と聞く。