それが何ともえぐい。
 自らの身体を食いだしたのだ。
 その姿は正直みて居られなかった。
 凄惨な場面を散々見てきた俺でさえ、目を背けたくなるような光景だった。
 吐かなかったのが不思議なくらいだ。
 だが、これで、俺はサドマゾを退けた。
 サドマゾが死亡したら、サドマゾの配下が僅かに残ったサドマゾの身体を食いだしたので、思わず、俺はこいつらも始末した。
 行動に吐き気を覚えたからだ。
 サドマゾは下したが、これは、まだ、エヴェリーナ神話のごく一部でしかない。
 いや、ごく一部にも入っていないかも知れない。
 ウィルヘルムによって無理矢理、一つの神話に閉じこめられている神話のねじれや歪みが末端にまで浸透しているのを俺は感じた。
 俺はさらに先に足を進める。
 再び、茂みに身を潜めながらの進行だ。