一見、不思議じゃないがどこかおかしい。
 そんな小さな不安を引きだそうとしている様に俺は思った。
 試しに、俺は、触れる調度品を床に落とした。
「おっと失礼……」
 といううわべだけの詫びを添えて。
 だが、次の瞬間、調度品は元の位置に戻っていた。
 他に反応はない。
 正直、この屋敷の主は何がしたいのか全くわからない。
 少々いらついて来た。