すると、また、ビリッと来て、気づいたら、俺は屋敷ではない、どこかの場所に移動していた。
 屋敷には入れなかった。
 俺の目の前には、斜塔が見えた。
 斜塔と言えば、地球ではピサの斜塔を思い出すが、それとも違う。
 不自然なくらい傾いた塔だった。
 その角度は45度を超えている。
 恐らくは60度くらい傾いているのではないだろうか。
 何時、倒れておかしくない角度だ。
 塔の全長は120階建てのビルに相当するくらいある。
 これで何で倒れないのかが不思議だった。
 これも、何らかの現象なのか?
 俺は、理解に苦しんだ。
 物事には必ず意味がある――
 それが俺の信条だ。
 だが、この状態で建っている塔の意味が解らない。
 意味のある状態だとは到底思えなかった。
 俺は混乱する。