最強にはなれないが二番目の実力者というのは自分だと主張する存在がかなり多い事が解ってきた。
 当然、№2を名乗る者の中でもピンからキリまでの実力差がある。
 そういう意味では力の劣る№2を名乗っている者は既に№2ですらないのだろうというのが解る。
 だから、今、俺が追っている№2もただのかたりかも知れない。
 見当外れの事を探しているのかも知れないが、それでも、完全に無駄という事は無いと思う。
 強大な勢力というものの全体的なレベルを知る意味でもこれは必要な事なんだと理解している。
 今、俺が追っている神話は、通称、【つぎはぎ神話】や【ゾンビ神話】とも呼ばれている神話で、正式名称は、【Eveliina myth――エヴェリーナ神話】と呼ばれている。
 これは、とある男達が惚れた女性、エヴェリーナに捧げるために、すでに終わっている神話をかき集めて、復活させた物語、神話を指している。
 神話の寄せ集めという所から【つぎはぎ神話】、
 過去の神話を復活させている所から【ゾンビ神話】とされている。
 エヴェリーナに神話を捧げた男の人数は3人とも5人とも8人とも言われている。
 どの数も信憑性が無く、全く別の人数であるとも言える。
 エヴェリーナとは伝説の舞台女優と呼ばれているが定かではない。
 なぜ、俺がこの神話を追うことになったかというと、文献にあったエヴェリーナをモデルとしたイラストが気になったからだ。
 美しかったからではない。
 その表情が何となく気になったからだ。