ミスに気づかず、その上で、【ギルティーアイズ】の力の説明を開始するナマコミー。
 対して、フィオナはウトウトと寝息を立てていた。
 聞いちゃ居ない。
 ナマコミーの情報は間違っているので、聞いても意味がないので、それはそれでありかも知れなかった。
 下手に情報を頭に入れても彼女の少々、足りないおつむではパニックになるだけだ。
 それよりは、彼女に自由に行動して貰って案件の解決に向けて、しっかり監察して行くことの方が、ナマコミーにとっては重要なことと言えた。
 だが、この案件はフィオナが特A級ライセンスを正式に認められてからの最初の案件となることになる。
 実は、彼女は既にもう一つ、案件を解決していた事が後日解ったのだ。
 このまま、【ギルティーアイズ】の案件に取りかかっていたら、恐らくは、ナマコミーの判断ミスにより、行動を共にしていたナマコミーの安全自体も脅かされていたところだった。
 それだけ、この敵は難敵と言えた。
 なので、ある意味、知らず知らずの内に、ナマコミーを助けていたと言えるのだが、そんな事はナマコミーには解らなかった。
 なので、拍子抜けした感じで受け取っていた。
 自分の命が知らない内に助かっていたという事など、夢にも思っていなかった。