そう、ナマコミーは失念していた。
 【語祖】が集団行動をとっているという事を――
 殆ど表舞台に現れないので、単独行動をそれぞれが取っていると思いこんでいるのだ。
 だが、実際には、フィオナに選択してもらった【ギルティーアイズ】、【ブレイクライフ】、【イレイザーキル】はチームを組んでいる。
 更に言えば、後、2名、名前の挙がっていない【語祖】と合わせて5名でチームを組んでいた。
 【ギルティーアイズ】→本名はシュギル 8つの存在を生み出せる。
 【ブレイクライフ】→本名はナジェ 8つの存在を生み出せる。
 【イレイザーキル】→本名はドクォ 9つの存在を生み出せる。
 それ以外の2名は、
 シュギルの兄、ヤリシュギ 9つの存在を生み出せる。
 チームリーダー、ジュルリ 12の存在を生み出せる。
 というメンバーで構成されている。
 全部足すと46もの存在を生み出せる事になる。
 この事実が解れば、1名でも相当、厄介なのに5名の【語祖】と戦うのはフィオナには無理なのではと普通は考えるだろう。
 ナマコミーも【語祖】は単独行動を取っていると思っているからこそ、最後の依頼として選んだのである。
 まさか、選択肢全てがチームを組んでいて、他にも2名居るなどとは夢にも思っていなかった。
 完全に判断ミスだった。