こういう依頼は普通のデンジャーハンターが挑んでも、完全な解決という事にはなりにくい。
 むしろ、まだ、潜伏して居るのではないかという不安が残ってしまう。
 フィオナにはそれを覆す何かをして欲しいという期待を込めての依頼だった。
 これまでの名だたる犯罪者達を倒してきたフィオナだからこそ、期待を持てた。
 これまでの様に成功する訳がないという目で彼女の行動を見るのではない。
 何かやってくれるのではないかという期待の目で彼女を見ていた。
 だが、フィオナは特に目立った行動は取らなかった。
 ナマコミーは焦っちゃだめだ、
 フィオナはこちらの予想外の行動を取るのだから待つんだと思った。
 解ってはいるのだが、やはり、どこか、ハラハラして見ている自分もいるとナマコミーは思った。
 こういう目でフィオナを判断してはならないと思っていても、真面目な性格の彼は、どうしても、何で、こんな行動をするんだという目で見てしまう癖が抜けきらない。
 気持ちを落ち着けて待つ。
 ひたすら待つ。
 だけど、彼女は動かない。
 動かないで、何かしている。
 何をしているのかとナマコミーはちらっとのぞく。