ニュースマンだと言われた小太りの男は、
「あ~、捕まっちゃったぁ。これで、フィオナちゃん、大手柄だねぇ」
 と言った。
「え~そーなのぉ~?」
「だって、僕、大犯罪者だから。だけど、フィオナちゃんのためなら捕まってあげるよ。だって、フィオナちゃん可愛いんだもん」
「ありがとぉ~、フィオナ、嬉しい~」
「なでなでしてくれたら、色んな情報を話すよ」
「じゃあ、なでなでしてあげるぅ~」
 などと、言い合っていた。
 ナマコミーは、
「ちょっと待て、ニュースマンがこんな男の訳ないだろうが」
 と割って入ったが、
 ニュースマンと名乗った男は、
「ちっ、生ゴミは黙ってろよな、今、フィオナちゃんと話してんだからよぉ」
 と言った。
 ナマコミーはこんな男がニュースマンの訳は無いと思っていたが、よくよく調べて見ると、この男がニュースマンでほぼ間違いなかった。
 ニュースマンは、誰にも気づかれないというのを誇りとしていたが、ある時、フィオナに一目惚れしてしまい、自分が捕まれば彼女の手柄になるのではないかと考えたのだ。
 それから、機密情報の漏洩を繰り返した後は、フィオナにそのハッキングテクニックなどを自慢していた。