それは、この宇宙世界ならではのコミュニケーション手段を探して、それで、アプローチをしてみるというものだった。
 幸い、インターネットに近いものがあったので、それで、比較的、容易に入っていけたので、それで情報を収集した。
 そのインターネットモドキでは、誰が強いという事で盛り上がっているコミュニティーサイトモドキが多数存在した。
 恐らく、仁義はこの手の手段は持ち入らないだろうから、この部分では彼よりも先行しているとも言える。
 華芽菜は鈴子と協力して、検索などを繰り返して、有力情報をピックアップしていった。
 それは何だか、宝探しをしているみたいで少し楽しく感じた。
 途中、強さとは関係ない事にも興味を示し、寄り道していったが、気持ちを切り替えて、強さを求めて検索する事に集中し、いくつかの有力情報にいきついた。
 ただ、このインターネットモドキも虚湧界全体を網羅している訳ではなく、いくつもあるものの一つに過ぎなかった。
 なので、虚湧界全体のビッグネームにたどり着けるかというと答えはノーだった。
 仁義が二年間かけて探して見つからない存在がインターネットモドキに情報として載っていると思う方が浅はかではある。
 だけど、それでも、このインターネットモドキでの情報は仁義の知っている大物達よりも更に大物であるという可能性は捨てきれない。
 まだ、仁義の知っている大物全てを紹介された訳ではないから、はっきりと断言出来るというものではないが、それでも、散々振り回されてきている仁義に一泡ふかせてやれるかも知れないと思うと、ワクワクしてきた。
 冒険というよりは、旅行の準備をする。
 旅とは言っても、一月後には、本大会が始まるのでそれまでには戻って来ないと行けないので、小旅行のようなものだ。
 郷に入っては郷に従えという言葉もある。
 とりあえず、この虚湧界の事を知らないと、何も出来ない。
 仁義に伝言だけ残すと二人は冒険に出た。
 目指すは、仁義すら知らない大物と出会う事。
 戦う事ではないから、そんなに難しい事とも思えない。
 そんな軽い気持ちで二人は足を踏み出した。