また、これは、チーム戦だが、なにも1チーム対1チームである必要はない。
 1チーム対2チームになったり、1チーム対1チーム対1チーム、2チーム対3チーム対1チームのようにいくらでも変則マッチが可能となっている。
 ただ、それだけ複雑になると、華芽菜達では訳がわからなくなるので、今回はオーソドックスに1チーム対1チームでの勝負となった。
 エリアのバトルの範囲はかなり広く、今までの華芽菜達ではその全てを把握する事は出来なかったが、ここへ来てすぐに施された肉体強化のお陰で、彼女達はこの超高レベルのバトルもそれなりに理解して、観戦する事が出来た。
 最初の選手の紹介の時は、なんだと思ったが、プロ・バトの試合形式を見てみると、なるほど、バトル・チアから派生したバトルスタイルと言えると華芽菜達は思うのだった。
 バトル・チアとプロ・バト――それぞれの競技で良い所は吸収し合い、悪いところは指摘しあえば、お互いの競技はなお、いっそう盛り上がるのではないかという感想だった。
 バトル・チアを紹介している現界とプロ・バトを紹介している虚湧界での仁義、及び、華芽菜達はそれぞれ、ある程度の時間が経ったら感覚を共有しあった。
 その結果、どちらも甲乙つけがたいという感想になった。
 それは、仁義も華芽菜達も同意見だった。
 どちらの競技にもその競技なりの面白さがある。
 どちらを肯定して、どちらかを否定するというのは間違っていると言えた。
 それよりは、お互い情報交換をし続けて、影響しあう方が双方ともよりよい競技として昇華していくであろうという結論に達した。
 どちらの競技も本大会ではないので、どちらが面白いかという結論はそれぞれの本大会を見た後でも十分遅くないと言えた。
 いや、どちらが面白いという結果を出す方がナンセンスであるとも言える。
 仁義と華芽菜はそれぞれの世界で、お互いを認めるように握手をするのだった。