虚湧界――虚界三界の一つ。
 その宇宙世界の全体は仁義を持ってしても、二年では把握しきれていない。
 だが、数々の猛者が隠れている事は確認していた。
 その猛者達を集めて、チームを作る所まではこの二年間である程度出来ている。
 だが、虚湧界だけの大会でも優勝出来る程にはなっていない。
 宇宙世界大会どころか、リーグ戦での優勝すら危ういくらいだ。
 それだけ、この世界の強者達が強いという事でもある。
 とは言え、仁義は化獣と同じ核を三十核も所有するという圧倒的なポテンシャルを持っている。
 正直、その力の全てを使いこなしているとは言えない状態であるのも事実だ。
 なので、仁義にはまだまだ、伸びしろがあると言えた。
 その仁義の状態を彼なりに、華芽菜達に説明した。
 説明が上手くないので、何処まで、彼女達が理解したか、解らない所ではあったが。
 だが、自分のポテンシャルと自分の成績を説明した事で、この宇宙世界には華芽菜達が想像もつかない強者達がかなり存在しているという所までは何となくだが、理解する事は出来た。
 上には上が居るという事は解った。
 また、仁義一派達もベスト100に当たるメンバー達は散り散りに他のチームに参加していて、下克上、打倒仁義もありという事になっているとも説明した。
 戦いを見学していたら、その内、仁義一派とも会うこともあるだろうという事も説明した。
 それだけを前置きとして説明し終えると、今度は有望選手達の紹介をするという事になった。
 有望選手と言っても、本当の実力者かというと少し疑問は残る。
 あくまでも、今の仁義から見て、凄い実力の持ち主達であって、この虚湧界だけでも、仁義の想像もつかない程、強大な力を持った存在が隠れているはずであるからだ。
 そういう意味では、有望選手といっても、まだまだ、中途半端な実力者であるのかも知れない。