「すげぇ、すげぇよ……面白れぇ。よく、考えつくな、お前」
 仁義はまた、感心する。
 華芽菜は、照れながら、
「私が考えたんじゃないわよ。色々、アイディアを出し合って、精査して、決めているの。安全を考えて、まずは、アンドロイドなんかでテストして、何度も会議をして、それで決めているのよ。だから、中には、ボツになったアイディアもたくさんあるわよ」
「選りすぐりの競技って事か」
「中にはバトル・チアの意味が無いと言って却下された競技とかもあるわよ。着ぐるみとか着たりしてね」
「ほーう、そんなのもあったのか」
「競技化されたものの10倍以上はボツよ」
「再利用とかしねぇのか?もったいねぇじゃねぇか、それ。どっか使える部分とかもあるかもしれねぇじゃねぇか」
「部分的に再利用されたのもあるわよ。もちろん、ボツも貴重なアイディアの一つとして、データで保管してあるから、ボツ案を改良して新しいアイディアにっていう動きもあるわよ」
「それで良いぞ。やるじゃねぇか」
「あんたに褒められてもね……」
「まぁ、この分なら、本戦の戦いが楽しみだ」
「それまでは大人しくしてなさいよ」
「おぉ、任せておけ」
「あんたの大丈夫はどこまで信用して良いのかわかんないからね」
「まぁ、そう言うなって、俺のプロ・バトの方の感覚とかもそろそろ伝わって来る頃だぜ。あっちもお前んとこに負けてられねぇからな」
「はいはい、楽しみにしてますよ」
 仁義と華芽菜達は身体を二つに分けたからと言って、すぐに、反対側の感覚が伝わってくるという事は無かった。