そして、ダンスでも踊るように、ご神体ゴブリックを振り回す。
 神官の操獣スキルはクォンデルから見てもさらになっちゃいないものだ。
 だとすれば、上手くすれば、なんとかなると考えた。
 暗殺者の方も神官の死亡とご神体ゴブリックの破壊は避けたいところだった。
 だから、地味ゴブリックの方が前に出て、とどめをご神体ゴブリックにまかそうとしていた。
 だが、神官は自分の手柄を政府の偉いさん達にアピールする絶好の機会だと考え、自分が前に出るから、暗殺者の方はサポートに徹しろと命令していた。
 雇われの身の暗殺者としては、ご主人様に逆らう事は出来ない。
 もどかしく思いながらも神官に気を遣って動いていた。
 神官の命やご神体ゴブリックの事を気にしないで戦うのであれば、とっくに決着はついていた。
 暗殺者はクォンデルが素人だという事を見抜いていた。
 だが、神官の存在が足手まといにしかなっていなかった。
 この判断が、暗殺者最大のミスとなる。
 赤ゴブリックはご神体ゴブリックを振り回し、その勢いで、地味ゴブリックの方に投げつけた。
 暗殺者としては、ご神体ゴブリックを守らなくてはならない。
 このままの勢いだと、ご神体ゴブリックは破壊されかねない。
 地味ゴブリックは身体を張って、ご神体ゴブリックを受け止めた。
 その衝撃で、暗殺者は一瞬、クラクラした。
 その一瞬をクォンデルは見逃さなかった。
 赤ゴブリックのファイヤーミックスレーザーが地味ゴブリックのPRCを焼き切る。
 中の暗殺者は絶命。
 クォンデルとしても生かしておけば、間違いなく暗殺者に殺されていただろう。