どこかで吟侍としての要素が答えを勝手に出してくれるのではないかと期待している他力本願な自分がいる。
 だが、いくら吟侍としての要素が優秀でも素材が揃わないと何もできない。
 その素材とは普段の情報収集だ。
 その情報収集が吟侍に的確な答えを導き出すヒントをくれる。
 いくら吟侍でも生まれたばかりの状態では何もできない。
 それこそ、最強の化物とされるクアンスティータでもない限り不可能な話だった。
 手をこまねいていると、このままでは何も進展しないと判断したレェバの方が事情を話してくれた。
 黙っていても殺されるのであれば、万に一つの可能性を信じて、クォンデルに事情を話す事にしたのだ。
 結局、自分からは何もできなかったが、きっかけをくれた彼女のおかげで、クォンデルに行動する理由が出来た。
 自分もボイル人ではないと伝えてから、彼女を連れて、PRCに乗り込み、行方をくらました二人を探した。
 二人はなかなか見つからないが、その間に、彼女の口から、情報をいくつか聞くことはできた。
 彼女達三人は社会的弱者に辺り、三人とも身寄りがないとの事だった。