一体何をしているのだろう?という気持ちもあるが、吟侍の要素がすぐに答えをくれる。
 普段から、いろんなところにアンテナを張っていたら、その内のいくつかは、急なトラブルなどで思いがけない助けになる事もあるのだという事が解った。
 本当にそうなのか?という気持ちと納得する気持ちの両方がある奇妙な感覚だった。
 その行動に反対する気持ちも少しはあるが、今は他にすることがないので、黙って情報収集につとめるのだった。
 だが、それをやっていく内に、発想力がある人間というのは普段、こういう事をやっているからいろいろと思いつくんだなという事が解ってきた。
 今まで見聞きしてきた情報が他の事で思わないところで役に立った時、なるほどなと思えてくる。
 こうして来なかったから、自分は今まで、不器用な生き方しかできなかったんだなと思った。
 考え方は解ってきたが、今のクォンデルはこの考え方をするようになって日が浅い。
 この情報収集の積み重ねが重なれば重なる程、人生の役に立つことも多くなってくるのだが、まだ、役に立つレベルには程遠かった。
 だが、やらないよりはやった方が良い。
 やり続ける限り、例え、少しずつでも、スキルアップしているのだから。
 情報収集を続けるクォンデルは気になる三人組の会話に聞き耳を立てるようになっていった。