だが、クォンデルとしては、同じゴブリックであるのであれば、命からがら逃げてきたパートナーとも言える、現在乗っている赤い眼のゴブリックのまま戦いたいという気持ちの方が強かった。
 彼が助かったのはこのゴブリックだったからだとも言える。
 火の属性のこのゴブリックでなければ、水の属性のゴブリックとの反発で宇宙に逃げ出す事も出来なかっただろうし、その前に、悪党達を焼き払えなかっただろう。
 被害者たちも死なせてしまい、胸が痛いが、あの時の彼にはそれが精一杯だったのだ。
 死なせてしまった人たちの分も、簡単な人生を歩んではいけない──何か大きな事をやり遂げないと自分はただの人殺しになってしまう。
 その気持ちが強く、彼を動かしていた。
 今までの彼であれば、面倒臭いことからは全て逃げ出し、ひっそりと隠れて生活していただろう。
 だが、今は吟侍としての要素がそれを許してくれなかった。
 もうお前にはつまらない人生は歩ませないと心の内側から脅迫されているような気分だった。
 だから、クォンデルは、前に進もうと考えていた。
 これからどうするか?
 何をしたら良い?