それには、まず、エルフェリアを手に入れる事が先決だ。
 エルフェリア無くして、レリラル達に立ち向かう事などできはしない。
 だが、そもそも、エルフェリアというのが何なのかさえもわかっていない。
 恐らくは巨獣徒であるという事。
 レリラルが戦力として欲しがっていたという事くらいしかわかっていない。
 それ以外の情報は影も形もない状態。
 それは、砂浜に隠れた一粒の砂金を探すようなもの──いや、それよりも難しいかもしれない事ではある。
 だが、それ無くしてクォンデルに未来はない。
 彼の中に流れる伝説の勇者、芦柄 吟侍(あしがら ぎんじ)としての資質がそう告げている。
 クォンデルは元々、小心者であり、言われた事以外はできない人間だったが、レリラルの手により、吟侍としての素質をほんのわずかに埋め込まれた。
 そのわずかな資質のおかげで、今のところ何とか生き延びる事が出来てはいるが、クォンデル本来の資質と反発しあっていて、吟侍としての特性が完全な形で、活かされていない。
 どこか、欠落していて、その部分が、常に彼にピンチを運んで来ていた。
 言ってみれば、三輪車にスポーツカーのエンジンを搭載しているような状態だった。
 少しずつ吟侍としての特性に慣れてきてはいるものの、使いこなしているというにはまだまだ、遥かに遠い状態だった。
 パラサイトルームカプセル(PRC)のデータベースで、この辺りの宇宙空間の歴史を探ってみる。
 それで、巨獣徒に関わる情報を得ようと考えたのだ。