「そいつは助かる。おいらとしてもどう、この場をおさめようかと思っていたところだ。見逃してもらえるなら、遠慮無く甘えてぇ」
「見逃す?何か企んでおるのか?」
「企んでねぇよ。何もかもこれから相談して決める。今はまっさらだ。何もしねぇ」
「……まぁよいか。何をしようがクアンスティータ様に害なすようであれば、このオルオティーナが容赦せん。それだけは肝に銘じておけ」
「……謹んで……」
「……もう、よい、行け……」
「またな、クアンスティータ。今度はもっと遊ぼうな。おっと、クアースリータもな」
「あうぅ……」
 とクアンスティータ。
「ばいばぁーい」
 とクアースリータ。
 クアンスティータとクアースリータが喜んで解放するのであれば、オルオティーナに反対する気持ちはない。
 吟侍達はその場を一旦離れる事にした。
 恐らく、どんなに離れようと、悪意のある事はオルオティーナ達に筒抜けだろうが、今は何より、エカテリーナ達が、この場を離れたという意識を持たせるのが一番だと思った吟侍はそうしたのだ。