とにかく、現界を標準状態に戻そうと必死になっているが、そこにクアンスティータの情報を絡めると全く出鱈目な表示になってしまい、対処出来なかった。
 神と悪魔の測定器には神と悪魔の最強戦力の数値も余裕で計れるものとなっている。
 それで計れないという事は神と悪魔の最強戦力を持ってしてもクアンスティータには敵わない――その事を指し示していた。
 少なくとも神や悪魔のレベルではどうにもならないという事だ。
 それどころか、神や悪魔を遙かに超える神上立者(しんじょうりっしゃ)や神超存(しんちょうそん)を持ってしてもダメかも知れないという可能性をも示している。
 神や悪魔の測定器で計れないというのは少なくともそれらの存在と同等以上であるという事をも示してもいるのだから。
 神話の時代、怪物ファーブラ・フィクタが言い残していた台詞が神と悪魔達を改めて恐怖させる。
 自分達では全く敵わない化獣――クアンスティータがついに誕生してしまった。
 その絶望感に震え上がる。
 知ろうとすればするほど、よく解らない答えが噴き出してくる。
 対処のとりようがない。
 次から次へと出てくる問題に完全にお手上げ状態だった。
 これは吟侍の様に敵意を持たなければ解決する事ではあるのだが、残念ながら、神も悪魔もその答えにはたどり着いていなかった。
 神や悪魔の動揺に反するように、吟侍だけはいたって冷静だった。
 落ち着いている。
 平静を保っている。
「クアンスティータ……いや、セレークトゥースと呼んだ方がいいのかな?おいらに見せてくれねぇかな?……あれは、何に見える?」
 と言ってクアンスティータに話しかける。
 エカテリーナ達は吟侍が何をしようとしているのか全く見えていない。
 吟侍は生物の全く存在しない星を指して、クアンスティータに聞いていた。
 それが何を意味するのか?
 それは――