吟侍は、
「クアンスティータへの挑戦権をくれ。おいら達は自分の力を色々と試してみたい」
 と言った。
「そういうのを身の程知らずというのだ。クアンスティータ様にかなう訳があるまい」
「かなうかなわないじゃねぇさ。ただ、試して見たい。それだけだ」
「何を試すというのだ?」
「このままでは、クアンスティータは恐怖の象徴のままだ。だけど、クアンスティータの他の可能性を見つけてやりたい。そう思っている。その手助けがしたい。もちろん、クアンスティータ相手に何が出来るかわからねぇ。だけど、やってみてぇ。その許可がもらいてぇ」
「何を訳のわからない事を――と言いたいところだが、お前とカノンという小娘はクアンスティータ様もお認めになられているご様子だ。目に余るようなら止めるが、やりたいというのであれば止めはせぬ。やってみるが良かろう」
「ありがてぇ」
 オルオティーナと吟侍は納得したようだ。
 そのやりとりを見ていたエカテリーナが
「おい、芦柄 吟侍、お前、何をするつもりだ?」
 と声をかける。