クアンスティータは、
「だぁだぁ……」
 と言って、吟侍の方に手を伸ばそうとする。
 産みの両親、ニナ・ルベルと怪物ファーブラ・フィクタがその場を去ってしまったので、代わりの親を求めるように、吟侍を求めたのだ。
 吟侍の前世は怪物ファーブラ・フィクタであることから彼から父親と同じ匂いを感じ取ったのだ。
 この時、クアンスティータ・セレークトゥースは、母、ニナ・ルベルの代わりとなる女性を求めて、吟侍の恋人、カノン・アナリーゼ・メロディアスの居る惑星アクアに身体を分けて出現させている。
 産みの両親が居なくなった代わりの両親として、父の代わりに吟侍、それと母の代わりにカノンを求めたという事になる。
 だが、セレークトゥースは全くパワーが減っていないので身体が別れた事は解らなかった。
 もっとも、セレークトゥースのパワーは他の存在に全て把握出来る程小さくはないのだが――