ニナ・ルベルはクアンスティータを産んだ疲労から、そのままにしておく事は出来ないため、安全な時空へと怪物ファーブラ・フィクタは転送した。
 その後、
「俺はルーミスを産んでもらう準備に入る。後は任せたぞ」
 とオルオティーナに言付け、怪物ファーブラ・フィクタは第二本体を産む次のニナ――ニナ・カエルレウスの元へと飛び立って行った。
「おぉ、愛しや、愛しや、まこと愛しや、クアンスティータ様。あなた様のお名前は第一本体クアンスティータ・セレークトゥース様ですぞ」
 オルオティーナが抱きかかえた第一本体クアンスティータ・セレークトゥースに話しかける。
「……だぁだぁ……」
 セレークトゥースは無邪気に笑う。
 雰囲気は人間の赤ん坊と変わらない。
 だが、確実に全ての存在を畏怖させる何かをこの赤子は持っているのだ。
「ずるい~りーたちゃんもぉ~」
 とクアースリータがオルオティーナにすり寄る。
 クアンスティータにさわりたくて近づく。
「クアースリータ殿、そなたはまだ若い。クアンスティータ様はこのオルオティーナめが、お世話するので、大人しくされるがよいぞ」
「りーたちゃんがおねーちゃんだもん」
 とむくれるクアースリータ。
 クアースリータも男であり女でもある、おんこという性別だが、感情的にはお姉ちゃんだという気持ちが強いようだ。