どんなに優れた勇者がラスボスを倒しても、それが絶えず、際限無く新たなラスボスが現れたら勝ち目など微塵もない。
 どんな優れた集団もこの圧倒的戦力の前では手の打ちようがない。
 それだけの存在感をカノンが紹介された強者達は醸し出していた。
 ゼルトザームが可愛く見える程だ。
 たったこれだけの紹介で、カノンはクアンスティータという存在の底なしさ加減をかいま見た。
 だが、それでも、このトルムドア・ワールドからしてみれば、極一部を紹介しただけに過ぎないのだ。
 さらにその宇宙世界が24もクアンスティータは持っている。
 どれだけ、理解するのにかかるのか、カノンは見当もつかなかった。
「富吉さん、あれ持ってきてぇ~」
 トルムドアは冨吉に合図する。
 すると、冨吉は光の塊を出現させる。
 その光はスライムのようにぷにょぷにょした感じがする。
「何……?」
 カノンはその光に目を向ける。
 すると、その光はふよふよと形を変えて行き、女の子の様な姿になった。
「これはねぇ~冨吉さんの理想の女の子だよぉ~。普通は出来ないんだけど、冨吉さんは全能者オムニーアだからこっちでも作れるんだよぉ~」
 こっちとは、トルムドア・ワールドの現実世界の事を指す。