クアンスティータの双子の姉であり兄でもあるクアースリータの意味は【質】、クアンスティータは【量】を意味する。
 クアースリータは力の本質、精度が非情に優れた化獣である。
 対してクアンスティータは圧倒的なまでの物量を意味する化獣だ。
 調べれば調べる程、色んなものが噴き出してくる化獣――それがクアンスティータだ。
 クアンスティータを調べていけば、いくほど、色んな事が発見され、さらに説明出来ない事が色々と出てくるので、新しい言葉や定義などを考え出して当てはめていかねばならない。
 広大な宇宙空間そのもの――カノンは当初、そう位置づけていた。
 だが、調べて行けばその宇宙空間をも遙かに凌駕する力をクアンスティータは持っている事が解った。
 調べていけば調べていく程、謎が増えてくる不思議な存在、クアンスティータ――
 その内の一核が目の前にいる。
 側体でも今のカノンのレベルでは、一瞬にして消されてもおかしくないパワーを持っている。
 全ての存在がその誕生を恐れていたとされる化獣――
 その化獣が何故か自分とそっくりな容姿をしている。
 何故、自分なのか?
 そこが解らなかった。
 何故、自分の容姿が選ばれたのか?
 聞きたいことは他にも山ほどある。
 だが、聞いて答えてくれるものなのか?
 天才的頭脳を持つカノンであっても頭が混乱する。
 さっぱり解らない。
 解っているのはこのクアンスティータ・トルムドアはカノンに対して敵意が無いという事だ。
 それは、カノンが生きていることが何よりの証拠だ。
 敵意が有れば、カノンは既に消滅していてもおかしくはない。