トルムドアの言葉を聞き、カノンは目の前の存在が噂に聞いていたクアンスティータだと確信した。
 クアンスティータ学を研究してきた彼女だからこそ理解出来たと言える。
 調べて行く内に、クアンスティータは時や空間の概念の外にいる存在だという事が確認出来ていた。
 もっと遙かに高次元の何か。
 いや、何かという言葉も適切でないのかも知れない。
 そのため、成長するという考え方とは別の存在だと仮定していた。
 その仮定が当たったという事となる。
 カノンは恋人である吟侍が7番の化獣ルフォスを心臓に宿しているという事からも化獣についても調べていたが、比較すれば比較するほど、クアンスティータという化獣だけは他の化獣のパターンとはかなり異質な結果を出していた。
 分解して考えると全ての化獣の名前に意味があり、例えばルフォスの名の意味する所は【運】や【運命】に行き着く。
 クアンスティータと関わるという【運命】を持っていたと考えれば、しきりにクアンスティータを気にしていたルフォスの気性も理解出来た。