吹けば飛びそうな年寄りなのに何で攻撃が当たらない。
ジャンヌは焦る。
恐らくはこういうのを達人と呼ぶのだろうが、彼女にはそれを理解している余裕はない。
頼みの綱にしていた、不思議な羽衣もあっという間に奪われてしまった。
残念ながら、相手の方が数段上の実力を持っているようだ。
不思議な羽衣ではこの老人には勝てない。
この老人は強い。
そう認めたジャンヌは一旦、幻妖斉から離れ、呼吸を整えた。
「……ふぅ……」
「……どうやら、ようやく、その気になったようじゃな。儂も油断していると足元すくわれかねんな。どうやら、こちらも切り札を出さねばならんようじゃな……」
お互いがお互いの実力を認めた。
出し惜しみはもうない。
次からはお互い、全力を尽くすのみ。
幻妖斉が出したのは丸いお盆のようなものだった。
「【森羅万象盆(しんらばんしょうぼん)】……儂の切り札じゃ……」
対するジャンヌが出したのは、
「奇遇だな、あたしの切り札の名前は【森羅万象陣(しんらばんしょうじん)】って言うんだ」
「どうやら、元は同じ原理のようじゃ。どうじゃ?勝った方が二つの切り札を所有するというのは?」
「……良いね、初めて気があったなじーさん」
「惜しいな、目上の者に対する口の利き方さえ何とかなれば儂の好みなんじゃがな」
「悪いね、好きな人いるんで。ごめんなさいってことで」
「年寄りだからと言わないのはお前さんの優しさだと受け取っておくか」
「あんたもオリウァンコなんかの手下じゃなければ、良い話し相手にはなったかもな」
「ふっ……お互いの立場というのもある」
「意外と気が合うんだな。考えている事は一緒か」
「いくぞ、小娘……」
「こっちもいくぜ、じじぃ……」
一瞬の間の後、一気に相手に向かって突っ込んでいく両者。
ジャンヌは焦る。
恐らくはこういうのを達人と呼ぶのだろうが、彼女にはそれを理解している余裕はない。
頼みの綱にしていた、不思議な羽衣もあっという間に奪われてしまった。
残念ながら、相手の方が数段上の実力を持っているようだ。
不思議な羽衣ではこの老人には勝てない。
この老人は強い。
そう認めたジャンヌは一旦、幻妖斉から離れ、呼吸を整えた。
「……ふぅ……」
「……どうやら、ようやく、その気になったようじゃな。儂も油断していると足元すくわれかねんな。どうやら、こちらも切り札を出さねばならんようじゃな……」
お互いがお互いの実力を認めた。
出し惜しみはもうない。
次からはお互い、全力を尽くすのみ。
幻妖斉が出したのは丸いお盆のようなものだった。
「【森羅万象盆(しんらばんしょうぼん)】……儂の切り札じゃ……」
対するジャンヌが出したのは、
「奇遇だな、あたしの切り札の名前は【森羅万象陣(しんらばんしょうじん)】って言うんだ」
「どうやら、元は同じ原理のようじゃ。どうじゃ?勝った方が二つの切り札を所有するというのは?」
「……良いね、初めて気があったなじーさん」
「惜しいな、目上の者に対する口の利き方さえ何とかなれば儂の好みなんじゃがな」
「悪いね、好きな人いるんで。ごめんなさいってことで」
「年寄りだからと言わないのはお前さんの優しさだと受け取っておくか」
「あんたもオリウァンコなんかの手下じゃなければ、良い話し相手にはなったかもな」
「ふっ……お互いの立場というのもある」
「意外と気が合うんだな。考えている事は一緒か」
「いくぞ、小娘……」
「こっちもいくぜ、じじぃ……」
一瞬の間の後、一気に相手に向かって突っ込んでいく両者。