武器はつけ爪、ごつごつした何かを爪に盛っていた――それくらいの印象しかない。
 最初の三名は単なるオマケ――そんなところだろう。
 問題は次の四カ所目の関所……ここからが本番だ。
「あんたの名前は……?」
 ジャンヌは尋ねる。
 さっきまでの刺客とはまるで雰囲気の違うこの刺客の名前はとりあえず覚えておこうと思った。
 今までの三名は元々持っていた能力、不思議な羽衣の力で難なく倒してきている。
 だが、今度の相手は一筋縄ではいかないかも知れない。
 そんな予感がした。
「人にものを尋ねるときは自分から名乗るもんだ」
「そうかい、それは悪かったね、あたしの名前はジャンヌ・オルレアン。七英雄ってグループの紅一点って事になっている者だよ。あんた達の主に喧嘩売られてね。喜んで買わせてもらってここに来たんだけどね」
「俺の名はバンゴ。お前を殺す者だ」
「ふぅーん、出来たら良いね」
「……恐怖は無いのか?」
「少なくとも、あんたにゃ無いね。クアンスティータは正直、おっかなかったけど」
「……クアン……」
 ……スティータと続けるのをバンゴはためらった。