使い方は簡単。
 【セパレーションマイセルフ】を飲み込めばいいのだ。
 そうすれば、【ハンズ&フィート(略してHF)】と呼ばれる、遠隔操作が出来る手足の様なものを自動的に作り出してくれる。
 後は、【HF】の細かなフォルムを頭の中で想像すれば、琴太に適した【HF】を作り出してくれるというものだ。
 問題は果たして、これを琴太が飲み込んで自在に使いこなせるかという問題になる。
 【セパレーションマイセルフ】の特性から考えると肉体強化の一能力ととらえた方がよさそうだ。
 基本的に体力があった方が、【セパレーションマイセルフ】の強化もそれだけ、大きいい。
 となると体力タイプの者が身に着けるほうが良いだろう。
 琴太達4名の中で体力タイプは琴太とウェンディの二名だ。
 琴太はあれこれ、考えるようなタイプではないので、【セパレーションマイセルフ】の特性を活かせるかと言うと疑問が残る。
 その点、ウェンディも深く考えるタイプではないが、元々が合成能力を持っているので、複雑な脳波の操作を必要とする【セパレーションマイセルフ】はウェンディが使った方が良いという事になった。
「……あたいで良いのか?」
 ウェンディは琴太に尋ねる。
 自分が手にして良いものか迷っているのだ。
 琴太は、
「俺が使うより、お前さんの方がうまく使ってくれると思う。だから、遠慮なく使ってくれ」
 と言った。