虱潰し(しらみつぶし)に手あたり次第、存在代行五角結界を解いて回るという手もあるだろうが、相手は兵隊となる子供を産む力に特化した存在だ。
 こちらの隙をついて、新たな子供を産んだり、存在代行五角結界を増やしたりすれば、手が付けられない。
 ここは【ルツ】のホームグラウンドだ。
 【ルツ】のやり方に合わせて戦っていたら、いつまで経っても【ルツ】にはたどり着かない。
 ティアグラやリオン・マルクは【ルツ】のこの性格を知っていて、琴太達の相手に選んだのだろう。
 目的である【ルツ】にたどり着けず、手をこまねいている状態が続く状態を作り出し、ティアグラが正常な判断を下せる時を待っているのだろう。
 何らかの打開策が必要だ。
 だが、琴太の頭では何も浮かばない。
 どうすれば良い?
 何か良策は思いつかないのか?
 気持ちだけが焦る。
 吟侍であれば、こっちがあっけにとられる程あっさりと解決策を思いつくに違いないが、琴太はそれほど、器用じゃない。
 思いつく事と言えば手分けして、当たるという事くらいだが、それだと必然的に戦力を分散して敵と戦うという事になる。
 そうなれば、敵にやられてしまう可能性が高くなる。
 いろいろ考える。