【ラダ】を見て解る様に、子供だからどうだという概念は存在しない。
 その時、その時の状況に合わせて、【ルツ】は産み分けている事が解った。
 アリスとの合流を果たし、改めて、アリスがステルス機能を持った偵察キットを使って偵察に出た。
 やはり、琴太の時と違って、アリスがやれば、敵に見つかる可能性は極端にすくなくなった。
 3班に分けて、偵察機を操作していたアリスは、有ることに気づく。
「……やっぱりね……」
「何だ、アリス、何か気づいたのか?」
「まぁね。どうやら、【ラダ】と名乗った場所の様な所は至る所に張り巡らされているわね。通常は敵の防御が厚い所が敵の本拠地に近いという事を現しているんだけど、微妙な配置で同じ様な配置を他にもしているから、敵の本拠地が見つけにくくなっている。防御力よりもむしろ、攪乱することで、本拠地を隠しているみたいね。もっと広範囲で何かしらヒントを見つけないと【ルツ】のところに行くのは難しいわね。そもそも【ルツ】という存在のデータが無いわ。現界であれば、未来にそのデータが残っていても不思議じゃないけど、ここは、ティアグラ・ワールドだろうから、生体データというのが残っていない。正体がわからないものを探すのはかなり骨が折れるわ。逆に、向こうには私達のデータがあるのかも知れない。それで、私達から隠れて、子供を増やしているのかも知れないわね。向こうは私達が攻めてくるのを知っている訳だし……」
「そうだな」
「強い反応はいくつか探知できたけど、それは【ルツ】の子供かも知れないわね。どれが【ルツ】だか解らないんじゃ、攻めようがないわね」
「じゃあ、私がサイコメトリーでさぐって見るわ」
「ドロシー、やってくれるか」
「えぇ、任せて」
 相談した結果、ドロシーがサイコメトリーで【ルツ】の記憶をさぐる事にした。